近年「バツイチ」という言葉も定着し、離婚をすることは特別珍しいことではなく、一昔前ほど暗いイメージはなくなってきたように思います。
もちろん誰も好き好んで離婚するわけではなく、離婚の決断に悩んでいる方の心の葛藤は計り知れないものだと思います。
そして、実際に離婚するには莫大なエネルギーを必要とします。
どちらが子供を引き取るか、養育費はいくらにするのか、財産をどのように分けるのかなどたくさんの取り決めについて、もはや顔も見たくない配偶者と話し合わなければならず、法律知識も必要となります。
さらに、離婚後の金銭的な問題や、住む場所、仕事のことなど、考えなければならない問題が山ほどあります。
未成年のお子様がいらっしゃるのであれば、離婚の判断をする前にもう一度冷静に考え直すことをお勧めします。
子供が未成年の場合、妻側が子供を引き取るケースが多いのですが、女性がひとりで子供を育てながら働ける職場は限られ、経済的にも厳しいのが現状です。
子供を引き取って育てられる自信があるのか、それとも相手方に子供を手渡してでも離婚したいのか、じっくり考え直してください。いずれにしても、親の身勝手で子供を不幸にしてはいけません。
口も聞きたくない配偶者と向き合って、今後のことを話し合うのは大変つらいことだと思いますが、離婚を決断することがあなたにとって本当に幸せになれる選択なのかどうか、冷静に判断しなければなりません。
自分の考えを述べるだけではなく、相手の意見もしっかり聞いて話し合いを重ねてください。
もちろん主張するべきことはきちんと主張しましょう。話をすることで溜まっていた思いが解放され、気持ちに余裕ができると思います。
夫婦では話し合いが進展せず、冷静な判断ができない場合は、友人など第三者に間に入ってもらい、両者の言い分を客観的な立場で聞いてもらいましょう。
もし話し合いのできる状況でなければ、手紙やメールなどを活用するのも良いと思われます。
家庭裁判所の家事相談や法律事務所へ出向き、夫婦問題の解決方法について指導やアドバイスを受けるのもお勧めです。
いずれにしても、離婚は人生を左右するものですので、後悔しないようにじっくりと話し合いをしてください。